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アテネでピクニック
 
とても気持ちの良い、ある晴れた日の昼下がり。
 
ぽわ太は、てまりちゃんと二人でアテネの森にピクニックに来ていました。
 
てまりちゃんは本を読んでいて、
ぽわ太は花輪を作って遊んでいました。
 
と、そこに一匹のウサギが草かげから飛び出してきて、
ぴょんぴょんと 跳ねながら、こう言いました。
 
「大変だ、大変だ、女王様のお茶会に遅れてしまう。」 
  
   ぽわ太はびっくり。うさぎが喋ってるっ。
  
「まぁ、なぁに?あのウサギは?
 それに女王様のお茶会って、いったい何かしら??」
 
ぽわ太は興味津々。
 
てまりちゃんのこともすっかり忘れて、ウサギの後を追いかけて行きました。
 
ウサギは大きな一本杉の根元で姿を消してしまいました。 
ぽわ太が近寄ってみると、木の根元にはこう書いてあります。  
  
奥へと続く間道があります。  「入口」 。
 
ぽわ太は思いきって木の向こう側へ行ってみる事にしました。 
 
 チューリップライン 
 
するとそこは、ボルドーの街でした。。
 
ココはドコ?
 
でもいつものボルドーとは少し違う様子。
どうやらここは、不思議の国のようです。  ココハ不思議空間
 
 
 
酒場に入ってみると、
「DRINK ME(私を飲んで)」と書いた瓶がおいてありました。
 
瓶の主張
 
「これを飲んだら、何が起きるのかしら?何か不思議なことが起きるのかしら?」
 
思い切って飲んでみました。 ンゴキュ ンゴキュ
 
中身は、ただのワインでした。 
 
@@ 酔っ払っただけでした。 
 
チューリップライン 
 
しばらくボルドーの街をぶらぶらしていると、
さっきのウサギがぽわ太のすぐ側を跳ねて行きました。
 
さっきのうさぎ 
 
「ああ忙しい、忙しい。女王様のお茶会に遅れてしまう。」
「あら、さっきのウサギだわ。お願い、ちょっと待って。」
 
ぽわ太は慌ててウサギを追いかけました。
 
街のはずれで、ぽわ太はようやくウサギに追いつきました。
 
「女王様のお茶会って、いったいなぁに?どこであるの? 」
 
するとウサギはもくもくと大きくなって、
なんとジュリアンに変身しました。
 
ウサギは、ジュリアンだったのです。ジュリアン 
 
ジュリアンはぽわ太も女王様のお茶会に参加するように言いました。 
  
誘うジュリアン 
 
そこへ、女王様がおつきの者を沢山つれて現れました。
 
女王様 「お茶会に遅れた者は、首をはねてしまうぞ!」
 
ぽわ太は思いました。
 
「ドゥ・ブロイ伯爵夫人じゃないの!」
 
しかし黙っていまいた。
どうやらこの世界ではドゥ・ブロイ伯爵夫人は女王様のようです。
 
しかも「首をはねてしまえ!」が口癖のようです。
ここは口をつぐんでいるのが一番いいようです。
 
チューリップライン
  
ぽわ太はジュリアンと女王様ご一行と共に広場のお茶会会場に到着すると、
女王様はこういいました。
 
 「わらわは、お茶会よりもクローケーがしたくなったぞよ。
 これ、フラミンゴとハリネズミをもて。」
 
「フラミンゴとハリネズミでどうやってクローケーをするの?」
ぽわ太は言いました。
 
「フラミンゴのバットでハリネズミのボールを打つのだよ!まぬけ!」
 
女王様にしてはずいぶん口が悪いようです。
 
そう言いながらさっそく女王様はフラミンゴをバットのように構えて
丸まったハリネズミを打ちました。
 
「クー」
 
と一声泣いてハリネズミは転がって行きます。
  
「なんだか、可哀想だわ。」 
 ぽわ太は思いました。 
 
100×35 可愛そうなクローケー
   
「それ、次はそなたの番じゃ。競技に参加するのじゃ。」
 
ぽわ太はフラミンゴとハリネズミを渡されました。
 
フラミンゴは暖かく、ハリネズミはプルプル小さく震えています。
 
「こんなの、クローケーじゃないわ。
 それに動物たちが可哀想で、とても打ったりできないわ。」
 
ぽわ太は女王様に向かって思い切っていいました。
 
さぁ大変。女王様の顔はみるみる真っ赤に。
 
「なんだって!わらわに逆らうつもりか!?
 みなのもの、その娘を捕らえよ!首をはねてしまえ!」
 
あっという間に広場は兵士の姿でいっぱいになりました。
そしてぽわ太に向かって襲い掛かってきます。
 
「たいへん!逃げなくっちゃ!!」
 
ぽわ太はあわてて逃げ出しました。
  
 チューリップライン
 
ぐるぐるぐるぐる・・・
 
ぽわ太はボルドーの街の中を一生懸命走って逃げました。
 
ラン・ぽわ太・ラン 
 

しまいには港の外に出て海上戦にまでなりました。 
  
 white-line-c.jpg ぽわ太の大海戦
 
・・・というのはちょっとウソです。ごめんなさい。
 
チューリップライン
 
とうとう、ぽわ太はボルドーの行き当たりの門の側まで追い詰められました。
 
「さっさとその娘を捕らえて首をはねてしまえ!」
 
女王様がぐんぐん近づいてきます。
 
もうここまで? つかまって首をはねられてしまうの?
 
そう思った瞬間、ぽわ太は女王様に向かって大きな声でこう言いました。
 
「何よ!あなたなんか、こわくないわよ!」
 
こわくないわよ!
 
「だってあなたなんて・・・ あなたなんて、
 
           ただのゲームのキャラじゃないの!!」
 
 
「な・・・なんだっ て・・・?」 まるっとお見通しだ!

その言葉を聞くと、女王様はみるみる蒼くなって、
影がどんどん薄くなっていて、そしてついにはチカチカと点滅して消えてしまいました。
  
消え行く女王様
 
どんな物語でも、悪者というのは正体を明かされると消えてしまうものなのです。
 
 
これでぽわ太は首をはねられずに済みました。
 
気がつくとジュリアンも沢山の兵士も街の住人も全部消えうせて、
ぽわ太だけがボルドーの街にひとりぽつんと残されていました。 
  
100×35 ボルドーに独り。
 
 
チューリップライン
 
「ぽわ太ちゃん、ぽわ太ちゃん起きて。
 おうちに帰る時間よ。」
 
気がつくとぽわ太はアテネの森にいました。
 
てまりちゃんが心配そうにぽわ太を見下ろしています。
 
ぽわ太は、いつの間にか眠ってしまっていて夢を見ていたのでした。
 
今までの不思議な出来事は、すべて夢だったのです。
 
 夢の終わり
 
ぽわ太は、今見た夢をすっかりてまりちゃんに話ました。
 
するとてまりちゃんはこう言いました。
 
 
「そう。女王様は消えてしまったの。不思議な夢を見たのね。
 
でも、その夢をいつまでも覚えておくといいと思うわ。
 
夢って、いつか忘れてしまうものだから・・・。」
 
185×35 夢を忘れないで。 
 
  
そうしてぽわ太はてまりちゃんと二人、アテネの森をあとにしたのでした。
 
けれどぽわ太は帰り道を歩きながらふと思いました。
 
「最後に女王様に言った、あのセリフは何だったのかしら?
 思いがけず口から出たけれど・・・」
 
ぽわ太は自分でもあのセリフの意味がよく分かっていませんでした。
 
言ってはいけない事を言ってしまったような気もします。
 
 
「それに、女王様がぽわ太の夢の中の人物だったように、
 もしかしたらぽわ太も誰かの見ている夢の中の女の子だったら、どうしよう・・・?」 
 
考えるぽわ太 
 
「そうしたら、ぽわ太もいつか点滅して消えてしまうのかしら?」
 
ぽわ太は考えました。
 
でもすぐにやめました。100×35  考えるのをやめる
 
考えても、仕方のない事のような気がしたからです。 
 
 
それにもしそうだとしても、てまりちゃんが言ったように
ぽわ太が夢をずっと覚えていたら、 女王様の事もずっと覚えているように
誰かもぽわ太の事をずっと覚えてくれているでしょうから・・・。 
 
 
  
気持ちのいい昼下がりはもうすぐ終わり。
 
うすやみがアテネの森をつつむ前に、
二人は帰りの道を急ぎました。
 
おうちに帰ろう。  おわり。
 
チューリップライン
 
100×35white-line-c.jpg white-line-c.jpg alice

2009.05.10 
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